Applicable to:
- Plesk Onyx for Linux
症状
Outlook クライアントを使って外部ドメイン(
hotmail.com
や
gmail.com
)宛てにメールの送信を試みると、
Relay access denied
、
Relaying denied
、または
Client host rejected: Access denied
のようなエラーが表示されます。
554 5.7.1
<hostname.tld[203.0.113.2]>: Client host rejected: Access denied
/usr/local/psa/var/log/maillog
に以下のメッセージが見られます。
Jul 18 06:03:05 ns315915 postfix/smtpd[8688]: NOQUEUE: reject: RCPT from source.dom[203.0.113.2]: 554 5.7.1 <dest-address@example.com>: Relay access denied; from=<source-mailname@example2.com> to=<dest-address@example.com> proto=ESMTP helo=<helomessage>
他のメールクライアント(Opera Mail、Mozilla Thunderbird)ではメッセージを送信できます。
原因
Postfix の構成エラー。構成の制限が強すぎて Outlook が正しく機能しません。
解決策
Postfix
smtpd
の一般設定は
/etc/postfix/main.cf
にあります。
-
オリジナルファイルをバックアップします。
# cp /etc/postfix/main.cf{,.old}
-
テキストエディタでこれを開き、以下の行を検索します。
smtpd_relay_restrictions = permit_mynetworks, permit_sasl_authenticated, defer_unauth_destination
この行は、認証されたクライアントのメッセージリレーがサーバ経由で許可される事を示しています。これがコメントアウトされていない(先頭に
'#'
が付いていない)ことを確認してください。
これは、おそらくリレーに最も影響を与えるオプションです。正しく設定されていることを確認してください。
このオプションについての詳細
smtpd_sasl_security_options = noplaintext
この行で、平文認証が無効化されます。平文認証を使用するかどうかはクライアントの選択に委ねるべきであるため、 構成にこの設定が存在しない(またはコメントアウトされている)ことを確認してください 。セキュリティには影響を与えず、互換性を高めます。
smtpd_tls_auth_only = no
この行は、
smtpd
で(セキュアアクセスに加えて)非セキュアアクセスを有効化します。前の行と同じく、互換性のために必要であり、セキュリティを低下させることはありません。
-
Postfix の構成をリロードして変更を適用します。
# service postfix reload
Reloading postfix: [ OK ]
3 つすべてのオプションが Outlook との互換性に影響を与えます。Outlook を正しく機能させるために、上に指定したようにこれらのオプションを設定することをお勧めします。Outlook の構成例:
Postfix 構成について詳しくは、 こちら を参照してください。
追加情報
以下の KB 記事も参考になる可能性があります。
213365609 Users not able to connect to a relay mail server through Atmail webmail on Plesk 12.
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